■表面的なとらえ方
●あいづち
◆ピンポーン
聞こうとする心の扉をあける。
ドアは「ピンポーン」をしないと開かないものです。
問題をもつひとは、ひとに話しを聞いてもらうのは悪いと感じているものです。ですから、こちらから、時間をあげ、悩みを聞きたく、重荷でさえも背負いたい気持ちを伝え、相手の味方であることを表現してください。これが、ピンポーンです。
ちなみに、ひとというのは自分のことも聞いて欲しいというこころの動きから、何かの質問をしてくるときがあるので、質問をしてきたときは聞いてあげてくださいね。
ピンポーンによって、相手は、話しやすくなります。
いいことをお教えしましょう。もてるひとというのは、本来話しやすい雰囲気を持っています。よく美人が案外持てないといわれますが、話しやすい雰囲気をさまたげる美しさが原因になっています。みんな臆してしまうのです。誰もがアプローチの前に、気持ちを止めてしまうのです。美人であるあなた!ご注意です!
「わたしに話してください」と伝えるピンポーン。
ビジネスでも、あんまり忙しそうに見えて、このピンポーンができないひとは失格です。
「心の扉をあける言葉」とネーミングしているひともいます。
この
・ピンポーン「聞こうとする心の扉をあける」
・あいづち(なるほどなど:後述)
・フィードバック(印象を伝える:後述)
の3つがコーチがクライアントとコミュニケーションを築くための3つの重要なスタイルです。
ピンポーンのあとに、あいづちでドアを開けてもらって、フィードバックで座布団が出てくるのです。
逆にコミュニケーションを妨げるのは、命令、指示、注意、脅迫、説教、お願い、忠告、提案、説得、非難、批判、反対、しかる、YOUメッセージのほめる、評価、よいしょ、悪口、侮辱、解釈、分析、激励、同情、なぐさめ、探り、質問、尋問、話しそらし、からかい
です。
これらのなかには、相手を受け入れようとするのではなく、相手を変えようとしている意思と願望が見え隠れするからです。
ただし、指示、提案、評価、質問、からかいも生産的な場合ならコミュニケーションをさまたげることはほとんどありません。逆にいったん非生産的になったときやメッセージの送り手が問題ありに思われた場合はコミュニケーションをさまたげることになります。
※=●提案はコミュニケーションをさまたげないか? に後述

◆「カツオと波平にみる活用形」
命令 :カツオ!勉強しなさい!
指示 :カツオ、新聞をとってきなさい!
注意 :カツオ!手を洗わんか!
脅迫 :カツオ、宿題をせんと、おこづかいをあげんぞ。
説教 :カツオ!学生は勉強するもんじゃ!
お願い:カツオ、かあさんに頼んできてくれんか
忠告 :カツオ、うがいをしたほうがいいぞ
提案 :カツオ、掃除を手伝ってみたらいいと思うが。
説得 :カツオ、今日は雨だからハイキングは中止にしたいが。
非難 :カツオ!あきれたやつだなぁ。
批判 :カツオ!おまえの考えはまちがっとる!
反対 :カツオ、わしは反対だ。
しかる:カツオ!ばかもん!
YOUメッセージのほめる:カツオ!なかなかいいぞ
評価 :カツオ!、そうじゃないんじゃが
※自分の立場で賛成・反対する
よいしょ:カツオ!おまえは天才じゃないか?
悪口 :カツオ!だらしないやつだ
侮辱 :カツオ!挨拶もきちんとできんのか!
助言 :「カツオ!もっと勉強すべきじゃぞ」
※自分の体験に基づき、アドバイスしようとする
解釈 :カツオ!おまえはいつも勉強せんからそう思うんじゃ
※自分の動機や行動に基づき、相手を解釈する
分析 :カツオ、おまえは嫉妬してるんじゃ
激励 :カツオ!大丈夫だて
同情 :カツオ!かわいそうに
なぐさめ:カツオ!いいじゃないか…
探り :カツオ!もしかして、0点なんじゃないか?
※自分の視点から質問する
質問 :カツオ!いったいなにをしたんじゃ
尋問 :カツオ!なぜそんなことしたんじゃ
話しをそらす:カツオ!おこづかいをやろう!
からかい:カツオ!たこみたいじゃぞ
続く
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